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しまねの原風景「山王寺の棚田」

2020/09/23歴ノ風景

4連休、皆様いかがお過ごしでしたか。
各地、多くの人で賑わっていたようですね。

 

私は、出雲市のお隣、雲南市の、
山王寺(さんのうじ)へ行ってまいりました。
山王寺には、標高300mの山あいに、
『日本の棚田百選』に選ばれている、棚田があります。
(棚田とは、山の斜面や谷間の傾斜地に段々状に作られた水田のこと)

 

今はちょうど、稲刈りの時期。
棚田では、刈り取った稲を天日干しさせる
「はでば」に、束ねた稲が掛けてあります。

出雲市内ではほとんど見かけることのなくなった
「はでば」が数多くあり、その大きさも圧巻です!

棚田のあぜ道を下って散策していると、
ちょうど「はでば」に稲を掛けておられる場面に遭遇しました。

撮影許可をいただいて近くでパシャリ。
笑顔がとっても素敵な方です♪
軽い身のこなしでひょいと竹に足をかけ、
次々と稲を掛けていかれました。

お話を伺うと、こちらの高島さんは、
山王寺本郷棚田実行委員会の実行委員長をされているとのこと。
昔からの棚田を守り、移住者や農業体験者のお手伝いや
指導をしておられます。

「どのくらい干すのですか?」と聞くと、
「はでハツカって言ってね~、昔は20日間干してたけど」
と高島さん。
今は、全国各地からお米の注文が入るため、
だいたい10日間ほど天日干しにされているそうです。

棚田舞というブランドで、FAXなどで注文を受け付けておられます)

驚くのは、このあたり5つの大きな「はでば」を、
高島さんおひとりで組みたてられたということ!
この伝統農法を、引き継いでいってほしいですね。

とにかく空気がおいしく美しい風景の広がる場所です。
ここ山王寺には、まこも畑があり、
近くには須我神社という日本初の宮がありますが、
それはまた別の機会に。

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